1989〜 モラトリアム(第2部)



1. 結婚しないのかい  Sound Detection  2:13  1.01MB .mp3 )

2. 白いバラの  Sound Detection  2:57  1.35MB .mp3 )

3. 決然  Sound Detection  5:08  2.35MB .mp3 )

4. 東京暮らしも四年目  Sound Detection  6:35  2.97MB .mp3 )

5. ミミカキBlue  Sound Detection  2:18  1.05MB .mp3 )

6. 五月の便り  Sound Detection  3:09  1.44MB .mp3 )

7. Y.T  Sound Detection  2:23  1.09MB .mp3 )

8. 10光年のたび  Sound Detection  10:58  5.02MB .mp3 )

9. 追伸  Sound Detection  1:55  905KB .mp3 )

10. 灰色の時代  Sound Detection  4:04  1.86MB .mp3 )

11. 性格  Sound Detection  3:19  1.51MB .mp3 )

12. Mのラブソングは歌わない  Sound Detection  3:33  1.62MB .mp3 )
 



結婚しないのかい  Sound Detection  2:13  1.01MB .mp3 )

風の噂で 昔の仲間の
父親ぶりなど 聞いたりすると
初恋のあの娘は どうしている
つまらない男に 引っかかってなきゃいいが
また思いだしちまったよ
電話でもしてみようか

お互い 恋人 いるみたいな会話で
僕はホントに フラれっぱなしだと
君はまだ結婚しないのかい
成人式の写真では 一番綺麗だったゼ
またやりなおしたくなったよ
Mのラブソングを歌おうか

最後に言ってやった そこらの連中より
オレは絶対 いい男だぜ なんて
都会の安っぽい男に 騙されたのなら
すぐに電話しろよ
君の兄貴みたいに なってでもやるさ




白いバラの  Sound Detection  2:57  1.35MB .mp3 )

こころ惹かれる 理由はわからない
ただ君を 抱きたくなってたんだ
酒に酔った 勢いじゃなくて
素面のうちに そう思ってたんだ

明日誘ってしまう前に
確かめておこうか
白いバラの 花言葉は なんですか

君にはいつも そのままでいて欲しい
無理に痩せたり しないでね
普通が一番 可愛い君さ
いつもどおりに 微笑んで おくれ

明日誘ってしまう前に
確かめておこうか
白いバラの 花言葉は なんですか



決然  Sound Detection  5:08  2.35MB .mp3 )

昨日までの自分を
恥じるのはもうやめよう
明日は明日のドアを
叩けばそれでいい

挫折を恐れて
逃げるのはもうやめよう
降りしきる雨に
打たれていけばそれでいい

いつか尽きる人生
妙なためらいは損なだけ
こころの底から頷けるまで
僕は僕のまま生きてやる

周りのノイズに
聴く耳貸すのはもうやめよう
信じた道標をゆく
迷いはしない

ため息で白い
朝日はみたくないから
たとえ一粒の微笑みでも
明日の礎としよう

いつか尽きる人生
妙なためらいは損なだけ
こころの底から頷けるまで
僕は僕のまま生きてやる




東京暮らしも四年目  Sound Detection  6:35  2.97MB .mp3 )

一年目の春はね
ただ格好つけることばかり考えていたさ
頭も短く刈上げで ブランド品ばかり好んでいたさ
出会いばかりの毎日に退屈なんてなかったっけ
下手な歌とギターが特技だなんて思って
得意そうに聴かせていたっけ

初めてディスコという場所に行って
踊り狂う若者の群れに混じって
意図も簡単に引っ掛かった女に恋をして
意図も簡単に遊びだけの恋に終る

全てがただめずらしすぎて
自分の足元すら確かめることできず

二年目の夏にね
初めて同棲ってことをしたよ
僅か三ヶ月の間だったけど
都会の淋しさのせいだって知ったんだよ

○○○○っていう友達が
自分の道をみつけて行ってしまった
最後の夜は朝まででも
話は尽きることなかったっけ

新しいことを始めようとする
友達を見送るのはいつだって淋しいものさ
そのくせ何故か取残されるような気がして
嫉妬心さえ抱いてしまうんだ

特別な出会いと特別な別れ
久しぶりに泣いてしまった夜もあった


三年目の秋はね
ただ歌ばかり作っていたな
できた歌を他人に聴かせたら
暗いっていわれたっけ
そんな歌をギターもって新宿まででて
声張上げてうたっていたよ
まばらに立止る他人が妙に嬉しかったな
投銭で買った酒もうまかったな

できることなら歌でメシをくっていきたいと
漠然とは思うものの
自信を打砕かれる怖さが
絶えず付きまとっていて
がむしゃらになれる勇気を欲しがってたな

歌とギターばかりで明け暮らした日々
髪の毛も肩まで伸ばし

そして今 四年目の秋
夜になるたび呑んだくれている
生活費もいつしかマイナス続き
そんなこともお構いなしにね

ツケまでするようになって
もうすっかり馴染んでしまって
ギター持っていって歌ったりまでしている
そう僕はこれからも あのいきつけの赤提灯に
引越しするまで通い続けるだろう

いままで 話たことが東京に来てからの
四年間の暮らしの一部です

ところで君は今 倖ですか
僕はまだまだ時間がかかりそうです




ミミカキBlue  Sound Detection  2:18  1.05MB .mp3 )

ミヤゲモノヤデカッタ ミミカキBlue
メノマエブラブラ シテタケド
イツカ potunn ト オチチャッテ

ミハナカラシュトクシタ ティリアンローズ
コトバヲキレイニ シテタケド
イツカ putunn ト オレチャッテ

スーパーハンガクセールノ グラサンベッコウ
fure-mu ユルユル シテタカラ
イツモノアタマカ クビニナイ

Aa- ミミカキBlue
Aa- ティリアンローズ
ソレデスコシハイッタ ボクニ Blues



五月の便り  Sound Detection  3:09  1.44MB .mp3 )

五月雨の夜でも 桜の花 綺麗に みえるといいね
こんな便りでも 君がなぐさめられるなら
柄にもなくね 気取って みせるさ

十数年来のつきあい だけど
君と僕とのつきあい だけど

偶には まともな 言葉の ひとつも かけたく なってね

当たり前だと 君はきっと いうだろう
それが君と僕の なぐさめ合い方 なんだよね

十数年来のつきあい だけど
君と僕とのつきあい だけど

偶には まともな 言葉の ひとつも かけたく なってね



Y.T  Sound Detection  2:23  1.09MB .mp3 )

静けさだけが あたりを包んで
照明灯も なにやら寂しげで
とても 明るく 振舞え そうにない
そんな時でも 君には

例えば 僕が 疲れた顔でも
上機嫌な顔で 応えて欲しいから
そんな 女で いて欲しいから 君には

やりきれなさで 足取りも 重い
アスファルトまでも 冷たく構えて
口笛なんて 吹けそうにない
そんな時でも 君には

例えば 僕が 打ちひしがれて いても
上機嫌な言葉を 返して欲しいから
そんな 女で いて欲しいから 君には



10光年のたび  Sound Detection  10:58  5.02MB .mp3 )

気がついたら そこにいることになっていたので
旅の準備の開始です
無意識のうちに怯えていたことだろう
暗闇の中を通り抜けることを
無意識のうちに望んでいたことだろう
光のある方へ進むことを
迎える誰かがいたことだろう
あなたが望んだその先には
人が笑っていました
旅の始めです

10光年の彼方から
東西南北もなく突き進んでいます
時折 大きなカラス 翼5mはありました
それで僕に凄んでくるのです
ここにも安らぎはないのだと
それでも漂っているんだよと
おいっ! お前 何処に行ってもな
似たようなモノだぜ
まぁ とにかく頑張ってみなよ

私が母よと教えられたので
暫くついてゆくことになりました
食事をするのが当たり前になっていたことだろう
朝餉には おみ御付けが添えられて
飽きもしないで メンコ くわがた 魚つり
冬には雪と真っ白け
夜の夜長に毛布があった
あなたと一緒で居られたので
まだまだ知らなくて良かった
旅の怖さを

繋ぎ目の無い夜を幾つも数えて
何が前で後ろか わからない
立ち竦んでいるのか 転げているのか
自分が何かさえ わからないよ
ただ無我夢中に込上げてくる意識に
ただ答えを探すだけ
何がどうなっていいのか わからないよ
ただ為す術も無く そこに在るのだ
そこに在るだけだった
旅はまだ続く

いつからか詰襟を着せられて
頭丸坊主と云われました
人間が人間を飼いました
己への愛のみに執着した人間に
親と呼ばれる方々は
しきりに何かを頼み込むよ
お互い確かなことなど わからないのにね
やっぱり死にたくなかった
子供に委ねきれなかった
旅の命を

たまに不思議に思うことがありました
白い世界が幾ばくも無く
続くことがありました
それは感じることを剥ぎ取ってゆく
そして そこに生まれた僅かな隙間から
それが何であったのかを
思い出せそうな 気がして
また黒い世界が近付いてくる
それでも少しだけ解いてくれた
旅の理を

自ら特に理由も無く
飛び出してしまっていた
命がけで悩むことを覚えたつもりで
生きているとみられ
今じゃすっかり酒浸り
所得税 酒税で払う方法を
悩んでいた方が 少し気も楽さ
そして風呂入って 明日会社だ
あっけらかんがいいのだ
旅の辛さなど

また明日も明後日も無く向かっていると
誰かが僕を呼び止めた
ねぇ ちょっと寄って行きなさい お茶でもと
すぐそこですよと招かれる
そこには米粒ほどの小さな屋敷
ほこりふたつで満員だ
まぁ いいんだと意識が遠ざかってゆくよ

あァ naniもかもが 薄れてゆく

そしてまた 笑っていました
旅の始めです

10光年のたびでは 終わりと云う言葉などない
今こうしているこの時も
10光年の繰り返しであろう

過去と未来の永く遠いこの旅では
終わりと云う言葉など存在しない
今こうしているこの時も
10光年の繰り返しであろう



追伸  Sound Detection  1:55  905KB .mp3 )

僕はもう ひとりに慣れてしまったみたい
絶えず傍にいた あの人いなくても
淋しくならない 辛くはならない
いつも二人で歩いてた道
ひとりで歩いても

僕はもう あのひと思いださなくなったみたい
いつも傍でみた横顔さえも
霧立ち込める湖の中
水面に浮かぶ二人の影
ゆらゆら揺れている

僕はまた 誰かを愛してしまうだろう
あのひともまた誰かに寄りそう
涙で別れたんだ 笑顔でまた会おう
時計がほら二人の過去
思い出に変えている



灰色の時代  Sound Detection  4:04  1.86MB .mp3 )

今こうしてるこの時に 瞳をこらして
何にもないこの荒野を 緑に変えよう
どこへともなく 旅人が消えていく
そして… 川のほとりに 届かない者たちは
灰色の水をのむ

今こうしてるこの時が あたりまえのように
ひとつひとつが悲しいと 気づく間もなし
歩くことない老人が 死んでいく
そして… 川のほとりに 届かない者たちは
灰色の水をのむ

今こうしてるこの時を 笑いとばせば
今日も明日も明後日も そら 楽しかろう
もう戻らないあのひとが あざ笑う
そして… 川のほとりに 届かない者たちは
灰色の水をのむ

夢と希望に手をふれば やがてくるだろう
灰色 灰色の時代



性格  Sound Detection  3:19  1.51MB .mp3 )

こころの隙間を 埋めようとされると
何故か 腹が立つ 何故か 意地になる
何故か そいつが 嫌になる

悲しいんだと あいつに 言われたら
何故か 可笑しいんだ 何故か 笑うんだ
何故か こころだけ 冷たいんだ

そうゆう 私です
嫌なら 殴り合いましょうか
ひとは皆 歪んでる
どこかしら 歪んでる

あいつ達が 日向で 騒ぐと
一人日陰で うとうと 昼寝する
何故か 逆らって みたいんだ

自意識過剰 お似合いの言葉だ
何故か気になる ひとの目が
何故か気になる ひとの噂が
ウンザリだね ウンザリだね

そうゆう 私です
嫌なら 殴り合いましょうか
ひとは皆 歪んでる
どこかしら 歪んでる

ひとは皆 歪んでる
ひとは皆 歪んでる
どこかしら 歪んでる



M のラブソングは歌わない  Sound Detection  3:33  1.62MB .mp3 )

昔なつかしあの娘のことを
思い出したらもうとまらない
ありったけの酒を
朝っぱらからかっくらって
君の住まいへと loveCall

あの娘 泊まりだよって
あの娘 仕事じゃないよって
ああそうですかと受話器を置いて
そのまま布団にうなだれたよ

君はもう一人じゃないんだね
淋しくなんかはないんだね
今更 君が欲しいんだよって
僕の出る幕じゃないよね

早とちりかもしれないけれど
そう考えるのが自然だものね
きっと十中八九にふられるだろうと
午後9時2度目のLoveCall

今 友達を待たせてるのって
会いたいなんて私困るのって
じゃあおやすみなんて受話器をおいた
へんに陽気な別れの言葉だったな

シナリオ通りの一人芝居に
涙の代りに笑いがとまらない
越してきたばかりの四畳半の部屋を
しかめっ面の笑い声で飾ろう

今まで君をなんやかやと
歌ってきたけど終りにするよ
いつか何処かで偶然にも僕の歌聴く前に
ここで「ごめん。」と謝っとくよ

Aa- Mのラブソングは もう歌わない
Aa- Mのラブソングは もう歌わない