1. 22:00 横顔の街は ( Sound Detection 3:31 1.41MB .mp3 ) 2. 赤いコートとデニムのジャンバー ( Sound Detection 2:26 1.11MB .mp3 ) 3. 云ってみようか ( Sound Detection 3:28 1.59MB .mp3 ) 4. Tへの手紙 ( Sound Detection 3:08 1.43MB .mp3 ) 5. 無題 ( Sound Detection 2:43 1.24MB .mp3 ) 6. もうすぐ春です ( Sound Detection 3:14 1.48MB .mp3 ) 7. 親父の詩 ( Sound Detection 4:38 2.12MB .mp3 ) 8. 花と風 ( Sound Detection 4:18 1.96MB .mp3 ) 9. 1990年4月 ( Sound Detection 6:12 2.84MB .mp3 ) 10. makiko ( Sound Detection 3:46 1.73MB .mp3 ) 11. 小春日和の休日 ( Sound Detection 3:31 1.61MB .mp3 ) 12. 20才のひとりごと ( Sound Detection 2:28 1.13MB .mp3 ) 22:00 横顔の街は ( Sound Detection 3:31 1.41MB .mp3 ) バス停まで 走るつもりかい まだ最終までは時間があるよ あおいベンチで 都会の星でも 数えてみるのも たまにはいいだろう 人ごみの中に 落としてしまった 大切なものはありませんか 気をつけなよ 慌しい季節が この街を 支配しているから 時間に追われ 追われる人よ 急ぎ足が癖になってるね みてごらんよ ちいさな店の ちいさな花が ほら 綺麗さ 人ごみの中に 落としてしまった 大切なものはありませんか 気をつけなよ 慌しい季節が この街を 支配しているから 人ごみの中に 紛れてしまった 自分らしいものはありませんか 気をつけなよ 慌しい季節が この街を 支配しているから 赤いコートとデニムのジャンバー ( Sound Detection 2:26 1.11MB .mp3 ) 僕に出会ってしまったことが 君に重荷になったとしても 無関係な僕と君なら なぐさめることも出来なくて ライラライライ ライラライラ そんなに気にしなくていいのにね そんなに気にせずにいられなくて 意地っ張りな君だとわかっていても ずるくはなれない僕だから ライラライライ ライラライラ 切れた糸の向こうに まだ君の姿がみえる まともに横顔もみれないね 他人同士のつきあい方でいいのにね どちらにしてみても気楽にゆかない うっとうしくさせたのは僕の方かもね ライラライライ ライラライラ きっと理由なんて要らないんだよね どうしてこうなってしまったかなんて 二人で歩けなくなったことが こんなに確かになってしまった もうよそう もうよそう また男と女の舞台に 幕が下りる 云ってみようか ( Sound Detection 3:28 1.59MB .mp3 ) 走り始めた電車の中 ドアにもたれたちょっと可愛い女の娘 かなりいい線いってるよ うなじで束ねた長い髪 あの女の娘に いきなりで ひとめ惚れってあるんですよ なんて 云ってみようか 男所帯の仕事場で たまにみかける化粧のしない女の娘 も少し淑やかであったらね だけど質素な風格 心に留まる あの女の娘に いきなりで 赤提灯でお酒一緒にどうですか なんて 誘ってみようか いきつけの赤提灯で 時々みかけるセンスのいい女の娘 同窓会の帰りだってね パーティドレス決まりすぎだよ その女の娘は 人妻なのさ 友達同士から恋人同士になろうよ なんて とても云えないよ そうなんだ 僕は彼女が居ないんだ 女なんてとたまに強がってみせるけど 女の娘ってやっぱりいいよね 男のコの心ふわりふわりと揺らすのさ Tへの手紙 ( Sound Detection 3:08 1.43MB .mp3 ) 早速返事を書こうと思います 僕らがよく知るあの場所で くわがた いっぱいとれたそうですね おさかな いっぱいとれたそうですね そこは毎日町の子供で賑わう場所だったのに 嬉しいような 淋しいような 嬉しいような 淋しいような 今度そっちに行ったら釣りをしながら 肉屋のタカハルで買ったサガリを食べようよ 釣りは店真っ直ぐのあの場所で サガリはいつもの七輪で 川面を眺めてノンビリダラリと四方山話 思いで深いあの河原 あの頃のままだといいね 藤崎町内会 花火大会を 今年は是非とも観たいと思います 白子の橋の上にあぐら座で 蚊取り線香煙らせて 忘れ去ったはずの郷里心に 涙流すかも知れない 無題 ( Sound Detection 2:43 1.24MB .mp3 ) 足が動かない ドアが開かない 外へ出れない 何処へも行けない 誰がここまで追いこんだ 誰がここまで追いこんだ 目の前がかすむ かすんで見える 手に届くものは 要らないものばかり 誰がここまで追いこんだ 誰がここまで追いこんだ 窓の外をみてごらん 薄汚れた世界が広がってるじゃないか 天使の顔した悪魔が手招きしてるじゃないか 人へのやさしさが体を縛る 人へのやさしさが心を解く 何を欲しがっている 人達の綺麗な噂かい 下手に床を這い 積木を倒したくはない まして右手を振りかざす勇気もなし 六畳一間の片隅で 誰かの助けを待ってるって言うのかい 窓の外をみてごらん 薄汚れた世界が広がってるじゃないか 天使の顔した悪魔が手招きしてるじゃないか 早くおいでと手招きしてるじゃないか 誰がここまで追いこんだ 誰がここまで追いこんだ もうすぐ春です ( Sound Detection 3:14 1.48MB .mp3 ) 例えば君も学生服など 着なくなり スーツ姿にネクタイまで 結びはじめるのだろう 頭もボサボサの長髪から カリアゲまでして 鏡の中を覗き込んでは 作り笑顔の練習 新しい革靴 新しいバック サイフさえも 新しい めいいっぱい オシャレにキめたけど 靴下だけは白いんだね もうすぐ春です ウキウキ気分です もうすぐ春です ウキウキ気分です そして君は挨拶の練習 おはようございます おつかれさまですと 先輩方 お偉い の通る度 トイレの中でも言ってしまうんだね 待ちに待ってた初任給 貰うころには 少しは慣れるよ 会社勤めの生活に 待ちに待ってた年末賞与 貰うころには 慣れてしまって勢いあまり 課長のハゲ頭 押すかもね もうすぐ春です 頭を押すのが楽しみです もうすぐ春です ウキウキ気分です 親父の詩 ( Sound Detection 4:38 2.12MB .mp3 ) もう三十数年前にもなるけれど 夫婦 そろって暮らしていたときがあった 反対を振切った結婚だったけど 幸せに満ち溢れていたときがあった 女房は五ヶ月のお腹を抱え 夫のためにと毎朝務めて 夫は女房 子供のためにと 来日も砂混じりの汗を流して 二人の意思とは無関係に 突然それはやって来た 女房は母親になれずに 泣けない我が子を抱いたのだ それでも二人は 慰めあった その次は 微笑みだけは忘れてはいけないと 運命でも もうこれ以上 傷ついてはいけないと いつもの一日を 取り戻したのだ そして貧しく辛くとも 平穏に季節は過ぎ やがて女房は身篭り 三人暮らし になったのだ 温かい家庭を作ろうと 益々父親は仕事に精を出す その日 子供と母親は いつものように精一杯見送ったのだ そんな母親と子供とは無関係に またもやそれはやってきた 僅か幾ばくもない年月で 父親は父親の務めを果たしたのだ 三人だった暮らしもまた二人に 子供だけが無邪気にはしゃぐ中 一度生まれ変わって泣いても泣き足りぬ程の 悲しみを母親は知ったのだ だから父親の遣り残したことを 男らしさも女らしさもある 夫婦揃った家庭で子供を囲み もう誰も悲しませたくはない もう誰も悲しませたくはない 花と風 ( Sound Detection 4:18 1.96MB .mp3 ) 久しぶり 町で会ったら すっかり綺麗になってた サスガ初恋のひとだと 一目で君に夢中になったさ Ah- 君と見知らぬ世界へでも 行けたらいい と思うのだが 君はやさしさ香る 花になれ 僕は夢吹く 風になる 照れ隠し 照れ笑いだけで 捨てるような言葉が口をつき 今度また会う約束も できないまま 君は行ってしまった Ah- 君と見知らぬ世界へでも 行けたらいい と思うのだが 君はやさしさ香る 花になれ 僕は夢吹く 風になる 雪の降るその日の夜 君に電話で 「好きだよ」と言ったけれど 心までは届かなかったみたい Ah- 君と見知らぬ世界へでも 行けたらいい と思うのだが 君はやさしさ香る 花になれ 僕は夢吹く 風になる 君はやさしさ香る 花になれ 僕は夢吹く 風になる 1990年4月 ( Sound Detection 6:12 2.84MB .mp3 ) 太陽が沈むその前に 僕らは何かをしよう あの坂を越えて街を見下ろす そんな思いが脳裏をよぎる 長い長い登りの坂は どこまで続いているんだろう 多分 きっと あの丘まで 何度も夢みた あの丘まで さあ行こう 走ろう まだまだ間に合う筈 つらい 苦しい つまづいた痛みと 喉の乾きに気づかぬ素振りで 時代が巡れば何かが変わる そんなあてない思いは捨てた 微かに漂う孤独が気になる そうさ頼れるものは 自分ひとりと気づく 僕らはみんな花のつぼみに つぼみに水をやっている いつか咲くとも知らないが 必ず 必ず咲くんだと 信じているのさ やっとの思いで咲かせた花の 美しさに酔い痴れていないか もう何も思い残すことなど 何もないんだと君は云うのか ひとは誰も枯れ果てるもの 過去の自分を悔やみたくはない 誰のせいでもないだろう そうさ頼れるものは 自分ひとりと気づく makiko ( Sound Detection 3:46 1.73MB .mp3 ) ボクが知るショートカットの 髪を 真っすぐのばしたんだね 色っぽいよ とても そのほうがずっと てらわない 薄化粧の 顔が ボクのこころを誘うよ キミの住むまちを のぞかせてほしい makiko いつかどこかで逢えたなら きっとキミを 振り向かせよう いつも ボクのそばで微笑んでほしいんだ 激しさもやわらげるから 誰しもが辿る道を ふたり 足並みそろえて そうさ キミとゆけるなら雨は小降りに 風は頬をくすぐるだろう はっきりと言えないけれど なんか そんな気がする そうさ 鍍金で飾るなど知らない 白いままのキミに makiko いつかどこかで逢えたなら きっとキミを 振り向かせよう いつも ボクのそばで微笑んでほしいんだ 激しさもやわらげるから makiko 今 ボクは 昔より少し 胸を張って キミの前にゆくことが出来るよ 小春日和の休日 ( Sound Detection 3:31 1.61MB .mp3 ) 近頃 ご機嫌斜めのね 北風野郎が吹きすさぶ 背中を丸めて シケモクが ヤケに似合うように なってきたね 一人の自由さは 二人の 不自由さ よりも辛いのさ わかっちゃいるけど 君が好きだけど 傷つけ合うのが 怖くてね 小春日和の休日は 恋人同士が 楽しそうだゼ ウイスキー片手に 迎え酒 洒落こんでいるのは いつからか はしゃいだ週末も今では 退屈潰しに 鎬を削り 君の住むまちへ 逃げ出したい けど 傷つけ合うのが 怖くてね 20才のひとりごと ( Sound Detection 2:28 1.13MB .mp3 ) いい加減なヤツだと 他人は云う 本当だよ 本当だよ 本当だよ それは本当だよ 勝手な言葉を吐き出して 如何にもそれが 自分みたいに 嘘ばかり 嘘ばかり 嘘ばかり 喰らって生きている 向かい風に吹かれていこうと 決めたはずじゃなかったのか それも記憶の 遠い遠い 記憶のかげの中 何時しか追風に吹かれることの 心地良い 気分を 求めてる 求め続けている 求め続けている 然うだろ! デタラメな心の形 変えるのは お前に無理だ!! 錆びれた 心の刃は もう何も 突き通せまい… 生きるに苛立ち 死ぬるを 惜しみ お前これから何処をさまようつもりかい 眠る場所もないだろう |