1992.10.03  江古田マーキー live



1. 帰り道で  Sound Detection  1.14MB .mp3 )

2. 国道沿いで  Sound Detection  1.29MB .mp3 )

3. 酒のみのうた  Sound Detection  1.03MB .mp3 )

4. とおり雨  Sound Detection  1.52MB .mp3 )

5. 言葉はいらない  Sound Detection  944KB .mp3 )

6. てのひら  Sound Detection  1.60MB .mp3 )

7. 里帰り  Sound Detection  1.48MB .mp3 )

 ※30min.OneStage.


帰り道で  Sound Detection  1.14MB .mp3 )

やさしさを連添った女だった君の
切ない歌声を聴いていると
ドラマのヒロインよりも誘惑上手で
気になりかけている
帰り道で

淋しさを連添った女だった君の
小さな背中を眺めていると
流行りのモデルよりも宣伝上手で
気になりはじめてる
帰り道で

やさしさと淋しさを連添った君を
気になりはじめていた
帰り道で



国道沿いで  Sound Detection  1.29MB .mp3 )  

いつしか掲げた不揃いだった夢は
知らなすぎる男達にくれてやろう
交差点を見てみなよ
とても似合うような景色じゃない
わかるだろう
無理に足並みは揃えられない

落ち葉さざめく国道沿いで
一人 空っ風を切ってまでも
今は僕しかいないのだから
どんな意地でも張ってみせるさ

煙草の煙さえ疑ってばかりいると
努力を生むための
自信がなくなってゆくさ
今一度マッチを擦ってみようか
わかるだろう
すぐには燃えつきてしまわないように

落ち葉さざめく国道沿いは
今日も急ぎ足の群れ
追い越して行く背中に
余裕の笑顔で応え



酒のみのうた  Sound Detection  1.03MB .mp3 )

シラフで話を聞いてもらいたいときがある
涙をこらえて語る話もある
そんな時でも いつもあんたは
酔っぱらってるんだね

休みといえば昼からのんだくれ
もはやあんたは酒のとりこさ
しばらく あんたとあえなくなるよ
悪いけど

酒のみのあんたの云うことにゃ
おいらにしてみてもアンタにゃ悪い
酒の魅力に勝てるものは
悲しい女だけかもしれないよ
だけどこんなに ノンダクレていては
女もつかないぜ

酒のみのうたは 歌いたくはなくても
オイラのために歌わなくちゃならない
アイソつかしてもいいんだぜ
もう友達でなくてもいいんだぜ  なんて
酔ったうえのフラチでいいだしそうさ



とおり雨  Sound Detection  1.68MB .mp3 )

こんな夜だから  酒があまくなる
ロックグラスに氷もいらない
飲みほしてしまおう
ため息なんてね
外は今   とおり雨   長い雨
赤い雨傘

乾いた喉だから  酒がうまくなる
なつかしいひとの誘いさえいらない
酔いつぶれてしまおう
今宵ひとりで
外は今   とおり雨   長い雨
てるてるぼうず



言葉はいらない  Sound Detection  944KB .mp3 )

狂おしく 狂おしく
全てを委ねればいい
言葉はいらない
今 僕がいる
    
飾らない 飾れない
君だけが解ればいい
言葉はいらない
今 僕がいる

愛しているよ なんて
おきまりすぎた言葉は
君を騙すみたいで
僕のガラスケースに入れておくさ
外から眺めるだけにしておくれ

知らせない 知らさない
気配で語ればいい
言葉はいらない
今 僕がいる

愛しているよ なんて
とってつけたような言葉は
君に嘘になりそうで
僕のガラスケースに閉まっておくさ
外から眺めるだけにしておくれ



てのひら  Sound Detection  1.60MB .mp3 )

子供よ 君の才能は
私の体にかざす日傘を
とりはらい 鋭い日差しを
受け入れる 今
    
君のちいさい てのひらに
のせた私の 君ほどにちいさい
てのひらは
全てを君に託せるだけの
おおきな てのひら

子供よ 君の未来は
私の体を覆う上着を
とりはらい 真冬の寒さを
受け入れる 今

君のちいさい てのひらに
のせた私の 君ほどにちいさい
てのひらは
全てを君に託せるだけの
おおきな てのひら



里帰り  Sound Detection  1.48MB .mp3 )

後ろ姿が 夕闇に溶けてゆくよ
家を出た後の 行方を隠して
名残を惜しまず 手を振る影に
あの人の顔だけが見れない
    
しばらくは部屋に移り香が残るよ
置き忘れた上着は捨ててくれよ
バス停の時刻表に
せかした足取りを止める

懐かしい路に 変わってしまったね
見慣れた風景が 少しづつ色褪せて
時計はあの頃のまま 閉じる瞼に
無邪気な僕だけがいない

後ろ髪を引かれて振返りながら
さよならは小さな独り言にして
もう帰ってしまおう
眠らぬ街に