青い夏 死なれることに慣れてしまうか 煙草の煙と過ぎ去ってゆく 切り取る記憶を消して上目に 外は相変わらずの陰舞台 なだらかな夜に 生きながらえる者たちの 静かな叫びに 今日も肩を寄せる 2024 mn…2024 冷めながら燃える青い夏 歩いた数は同じだろうが 先に行き着く馬鹿野郎 ひとの路など風に歌えば 今日も相変わらずの影法師 なだらかな夜に 生きながらえる者たちの 静かな叫びに 今日も肩を寄せる 2024 mn…2024 冷めながら燃える青い夏 冷めながら燃える青い夏 七月の愚痴 何だかんだと云ったって 君もやっぱり女なのさ 君には妻という立場もあるし 世間体もあるだろうけれど あの娘と会う帰り路 角の洋菓子屋のケーキを強請る 自分にも良い男がと縁の切れていない 男の縫いぐるみを抱いてみせる あゝ何時まで続いていく 寄り合いの男と女とは 言わないまでも あの娘はあの娘でまた会う日の 約束の天気を気にする 雨風の日にそこまでしてと 傘の壊れる心配をする 独りの君だから 歩き難くてしようがないだろう 友達同士と見られなくてか そう今は君にとっては 都合の悪くなる話なんだろう あゝ何時まで続いていく 寄り合いの男と女とは 言わないけれど 今更何もかも捨てて 新しい女との めぐり逢いなんて 言葉で分かり合わなくても 落ち着ける暮らしが またあるなんて 男は知り得ない 明日に憧れ 確かな今日まで彷徨い歩くもの 今夜も少しばかりいい気分 託つけた云いたいだけの 男のラブソングと片付けて眠る あゝ何時まで続いていく 寄り合いの男と女とは 言わないまでも コーヒー もっとみっとも なくていいんじゃないか 恰好悪くて 恰好いいだろう 潔ぎ良さが 美しいんじゃないか 時に細めて 流され受け入れて コーヒーに雨の朝… 濡れて如月 ガムシロップふたつ 君と並べる ひとつの傘の夜 生きていくのが 素晴らしいかもしれない 夢に歩いて 時々曇り後 コーヒーは明日(あす)の朝… 横顔 懐かしい日々を横たえて 自分の辞書を引っ張り出す ガーベラの微笑む 陽射しのグラスに今日も it's on my life たださりげなく 唇を寄せているよ it's on my life 夕暮れは君と 久しぶりに出かけるんだったね いつかくる日々と準(なぞら)えて 明日の先に溶かしていく 届かない言葉と 傾くグラスにいつも it's on my heart たださりげなく 唇を寄せているよ it's on my heart もうじき君と 久しぶりに出かけるんだったね it's on my life もうじき君と 久しぶりに出かけるんだったね 正午前 言葉を使い果たしたわけじゃないよ また僕のそばに 何気なくつくる用事で 二人の世界にいよう レール寄り添い 恋の気分を 名残惜しい扉の向こうへ 手を引くどさくさ結婚しよう 見えなくなりそうな君 いつか合わせた瞳の影が 射し込む正午前です こちらも上手く日々を暮らしているよ また君のそばに 意識してつくる用事は 二人の世界の荷札 レール寄り添い 恋の気分を 名残惜しい扉の向こうへ あの時どさくさ結婚しよう 見えなくなりそうな君 あの日合わせた瞳の影が 射し込む正午前です あの日合わせた瞳の影が 射し込む正午前です 夜 例え長すぎた幸せの後に 己切り裂く長い雨 今は目の前を生きてやる 凝らした先にいつもの朱(あか) 電車に飛び込む程 愛しているだろう 振り返って見ろよ 愛しているだろう まだまだ人生は まだまだ人生は まだまだ 歌い続ける明日を浮かべて ひとり紅茶の夢の跡(あと) 今夜どこまで旅を続ける 古い水夫と浅く眠る 永遠が終わるまで 愛してゆくんだろう 振り返って見ろよ 愛しているんだろう まだまだ人生は まだまだ人生は まだまだ 仰向けに空 窓ガラスから 煙草とふける 記憶に残す 言葉をつけよう 色彩の果て 銀色の白 取りとめはない 人間(ひと)の抜け殻 自由を置いて ここに広がるか 落ち着くときは あの娘を呼ぼう この世界を 決めてしまうか 下界に降ろそう 名のない何か 真っ新(まっさら)という 意味を受け取る 記憶に残す 言葉をつけよう 閉じた瞼に 荒涼の街 置き去りにした 人間の残り火 過去から拾う 未来(さき)につけ足す 燻らす今を 遠ざけながら この世界を 決めてゆくのか 下界に降ろそう 名のない何か 声 終演の後 落ち着いています 夢を見させる 教えを説こう 知らないことを 知らなくて 開いて直るも 気づかないままに あゝ… 声がする ラインを打つのは 恰(あたか)もでしょう ケムを撒いては 高みの見物を 上から下へと 下から上を見る 極(きわ)みの世界を 解(ほど)くことばかり あゝ…声にする 真白(ましろ)の後には 夢から覚めて 近づく夜毎(よるごと) 大人は次に 知らないことを また知らなくて 開いて直るも また気づかないままに あゝ… 声にする |