日柄
よく結婚披露宴の挨拶で「本日はお日柄も宜しく…」と云われます。専ら「晴れ晴れ」とした天気を点して「お天道さんも味方してくれてるよ」と祝福の言葉を修飾表現する場合です。反して「雨ザーザー」の場合は、私のようにヘソが正面を向いていないか、極度の緊張状態に陥っているか、皮肉か酔っ払ってでもいない限り、前日壁に向かって何度となく復唱したくだりであっても割愛するのが賢明となっているようです。どうしてでしょう。雨雲さんは海の母ではないのでしょうか。さて、ここでちょっと「日柄」を以下の2冊で辞書引きしてみます。1.HyperDictionary(PCSoft)…「暦の上での、その日の縁起のよしあし。」2.新明解国語辞典…「その日の縁起のよしあし。」HyperDictionaryでは「暦の上での」と訳されていることに注目してみて下さい。さらに同辞書での「暦」は「1年間の月日・曜日・祝祭日・干支・日の出・日の入りなどを,日を追って記したもの。」と訳されていて、おおよそ、天気とは関係無さそうに思われます。続いて、「縁起」を辞書引きしてみます。2冊ともおおかた同様に、「物事の起こり。社寺の由来。吉凶の前兆。」とあります。「縁」すなわち「繋がり」が「起」きる「起」こるのですから、ここで「石澤マン」の登場なくして「また来週〜」では「がっくし」でしょう。
彼は太陽光に手加減して1億5000万キロ(8分18秒)程リードして現れ、むっつりした顔でこう云います。
「光とのツナガリや…。」そうか。遥か昔、地球にはお天道さんの太陽光が先に到着してたんだぁ。そして程なく風さんや雲さんが産まれてぇ…。私達が知るところの時が巡り巡って「私達が今ここに居る」事と結びつくんだな。「そんなとこや…。」「 」
んー。…あれ彼は?。あれいない。いつものことだけど別れの仕種さえ言葉に成らないくらい速い。きっと猫の手も借りる暇がないんだろな。そう、彼はまたメンド臭そうに何処ぞ「次のネタ」を仕入れにいった後です。
「お日柄も宜しく…」。やはりあながち天気とは無関係ではなく「お天道さんPower」が働いてなのでしょう。ですがたまたま「雨ザーザー」で云われなくてもよいでしょう。「縁起」の「縁」の字も「緑」に似ています。「海(産み)の母です」。
私が披露宴で挨拶する時は「天気雨」にして下さい。てるてるぼうずを横に吊るしておきます。
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