親友への手紙


何度も電話をして悪い。子供も生まれて忙しい時期。承知しているのなら、いるのに、お前の親の時間を俺の電話で潰す。   
ただお前に俺の退屈を押しつけているのか。妄想症だろうか。可笑しい。
お前に電話した朝、その日の夜に親戚から2,3年ぶりぐらいに留守電に伝言が入っていた。タイミングが良すぎる。香港のイギリス領からの返還。1997.7.1から新しい職場に入り9.15。また、お前が3ヶ月と日を空けずに俺を訪ねてきたのもどうか。お前は友人の結婚式だからとか、たまたま長野に出張だったからと本音で言っていたのだろうが、俺は生命保険会社から繋ぎがあったのではと疑った。6畳間で震えながらひっくり返っていた俺に、救いのタイミングが良すぎる。お前が翌日は新宿に9時までに着けばいい。と言ったのも気になった。加入している生保の本社が西口にあったからだ。
保険金は自殺でも下りる。ただ、効力開始日が1997.1に丁度、保険のおばちゃんが制度変更で得だからと証券を作り直してくれていたから、自殺ったところで1998.1までは適用外だったろう。お前の母親は生保会社勤務だったな。生保協会で「あぶない奴がいる」となれば、調査員も探偵するだろう。と勘ぐった。
「タイミングが良すぎる。」
俺の知らないところで皆口裏を合わせて体よく嬲っているのではないかと。
被害妄想か。医者が信じられなければ終りといっていたな。信じられる医者があればいい。直すとしてどう直す。薬でぼやかすか。犯罪起さんように、事前に。医者は健全だものな。精神状態が鈍くも鋭くもならないのだろう。木偶だ。木偶。
角膜の移植はどうだ。交通事故で運悪く逝ってしまった方々の角膜。もったいなくないか。本音で。法律でダメなら改正でもすればいい。法案にすればいい。
30だろ。嫌でも俺らが時代を動かす番だろう。危険思想か。自由を奪うか。  
どうしたって世代交代は避けられないんだよ。市会議員に立候補するのも弘大でたお前だろ。学歴に弱い奴らを動かせばいい。導けばいい。

Netはした方がいい。怖いかもしれないけれど。四角い箱と緑の共存だ。  
シャトル飛ばすのも、海溝潜るのにも興ざめしてしまっては死だ。
    
何をしていたんだ俺たち、田んぼと畑に戻る。呼吸だ。
    
さがりかねばまねんたな。いがさればいったって。  

    
                                                                        …そろそろ、返事くれ。